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教授のメッセージ
これからの人たちと一緒に~門之園教授からのメッセージ
これから、どこの科に進もうかなと考えている先生たちが、わずかな人生経験だけで、その後の人生を予測なんて出来ませんよね。それでも、多くの研修を終えた先生たちは、自分のロールモデルを探す旅を始め、真剣に将来像を悩むのだと思います。
ありふれた言い方になりますが、一期一会という言葉、ご存じだと思います。限られた時間の中で、人との出会いはごく限られたものです。どんな人でも、出会いは偶然の集合ですし、その人との巡りあわせがなければ次のチャンスや場面もないわけです。今日初めて出会った人でも、その偶然に感謝し、その人を大切に思うこと、それがこの言葉に表されていると思います。ちょっとした出会いでも、放っておけばそれまでですし、大切にしておけば、また、何か楽しいことも起きてきます。
私自身、何人かの一期一会の出会いで、何故かこうして、今は大学で教えています。研修医の頃には、大学に残ろうなど、考えもしませんでしたが、人の生き方なぞは、概して、こうしたものだと思います。
研修医を終えた人の中には、実に様々な考え方の人がいます。自然現象に興味を持ち医学に深くかかわる人、週末の時間をいつも心待ちにする人、要領が悪く診療技術の上達の遅い人、実に様々です。ただし共通点があります。
どんな人にも、必ずすごく良いところがあるということです。それを早くに見つけてあげることで、その人の人生は輝き出します。スポーツ選手が早くに両親からその才能を見つけて開化するように、医者も早くにその才能を見つければ、輝くのです。
私も、一期一会の方に、”先生は、手術だけは続けたら良いよ”と言われたことがあります。自分では、わからないことだと思います。
このあたらしい教室で私のなすことの一つは、すべてのレジデントがもっている才能を早くに見つけ出し、それを育むことだと思っています。教室のスタッフは、皆、掛け値なしのgood peopleです。
“おもしろき こともなき世を おもしろく”有名な高杉晋作の句ですよね。先生方は、医師である以上、多くのことが出来る機会をもう得ています。でも、その権利も使い方次第です。楽しく充実した医師人生を送るのも、つまらなく送るのも、あなた次第ですし、だれと出会うかです。出会う権利は先生方にあります。
さあ、医師としての自分の中に隠れていた才能を、見つけましょう!
教授 門之園一明
医局長のメッセージ
横浜市立大学視覚再生外科学教室は、平成26年に創設された眼科学講座です。高度な臨床と研究に基づき、最先端の医療を追求する姿勢を常に持ち続けることが当教室の理念です。当科へ入局する先生方にも是非この理念を受け継いで活躍してもらえるような指導を行いたいと考えています。
当科に受診される患者様は主に網膜剥離、加齢黄斑変性などの網膜硝子体疾患を中心として、白内障、緑内障、ブドウ膜炎、神経眼科と多岐に渡ります。特に網膜硝子体疾患は症例が豊富であり、硝子体手術の経験を数多く積むことができると共に、質の高い臨床研究を行うことも可能です。
また、入局後はチューター制をとっており、必ず指導医のもとで診療にあたります。指導医と一緒に診察し、診断に迷った症例は気軽に他の医師にも相談することもできます。医局の規模としては決して大きくはありませんが、その分コミュニケーションを密にとれるのが当教室の強みだと思います。
眼科治療やイメージング機器は日進月歩で進化しています。例えば加齢黄斑変性について言えば、以前は治療法がなく失明に至った疾患ですが、現在は治療により視力改善が望める疾患になりました。今後はおそらく再生医療が台頭すると思われ、眼科学分野はますますの進歩が期待できます。我々と一緒に眼科学分野を是非発展させて行きましょう。是非入局希望、見学お待ちしています。