外来予定表 gairai
診療のご案内
横浜市立大学附属市民総合医療センター眼科は主に網膜硝子体疾患の内科的、外科的治療を始め、緑内障、神経・斜視、小児、角結膜、ぶどう膜などさまざまな眼疾患の診療にあたっています。
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新型コロナウィルスに関するお知らせ
横浜市立大学市民総合医療センターでは新型コロナウィルス感染症対策を行っております。
新型コロナウィルス感染症対策に関するお知らせ専門外来
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
黄斑 メディカル 白内障クリニック |
黄斑 サージカル |
黄斑 メディカル |
ぶどう膜(第1週) オキュラーサーフェース(第2週) |
– | |
– | – | 緑内障 小児(第3週) |
未熟児(第1週) 緑内障(第3週) 神経眼科(第4週) |
– |
◆専門外来
専門外来(曜日) | 診療内容 |
---|---|
黄斑サージカル (火) |
外科的治療を必要とする網膜硝子体疾患の診断と治療。 |
黄斑メディカル (月・水) |
加齢黄斑変性を中心とした黄斑疾患全般の診断と内科的治療。 |
オキュラ— サーフェス (毎月第2木) |
角結膜疾患や感染症、アレルギー疾患の診断と治療。 |
水晶体外来 (月) |
白内障、水晶体脱臼の治療。 |
緑内障外来 (水・毎月第3木) |
各種緑内障の診断と治療。 |
小児外来 (毎月第3水) |
斜視、弱視を中心とした小児眼疾患全般の診断と治療。 |
未熟児網膜症外来 (毎月第1木) |
未熟児網膜症の治療。 |
神経眼科外来 (毎月第4木) |
視神経疾患、眼球運動障害、瞳孔異常、眼瞼異常などの診断と治療。 |
ぶどう膜外来 (毎月第1木) |
ぶどう膜炎の診断と治療。 |
専門領域
◆黄斑サージカル
当院では網膜、硝子体で手術を必要とするすべての疾患に対応しています。使用される術式は、世界標準のものを経験を積んだ術者が行います。当教室では網膜硝子体疾患の術式に関して多くの報告を行っており、我々が開発した術式が世界標準になっているものがあります。
1. 黄斑上膜;ゆがみ、視力障害を症状とする近年、増加傾向にある重篤な網膜疾患です。早期に手術をすることで視機能の障害を未然に防ぐことができます。治療成績は約95%、年間180件以上の手術症例があります。
Macular diseases: epiretinal membrane – PubMed (nih.gov)
2. 黄斑円孔;中心暗点、左右からの強いゆがみを主訴とする網膜疾患です。独自開発普及された特殊な手術を行うことで、視機能を各段に改善することが可能です。治療成績は約96%、年間約50件の手術件数があります。
3. 網膜剥離;急速に失明に至る重篤な網膜疾患です。この数年の年間の手術成功率(初回復位率)は、平均96%、手術件数は約280件程度です。
4. 網膜静脈閉塞症;高血圧患者の眼底出血の代表です。抗VEGF治療、血管内治療、網膜交叉部鞘切開術を駆使し、視機能を最大限、早期に改善するように努めます。年間症例30眼程度。
Endovascular surgery in the field of ophthalmology – PubMed (nih.gov)
5.増殖糖尿病網膜症;糖尿病網膜症の最終ステージです。無治療の場合、ほぼ失明しますので硝子体手術が必要です。非常に難しい手術になります。年間手術件数は、約80件、平均視力改善率は約70-80%です。大学の内分泌糖尿病内科との連携治療になることが多いです。
Fibrovascular membrane removal using a high-performance 25-gauge vitreous cutter – PubMed (nih.gov)
◆黄斑メディカル
黄斑メディカルでは加齢黄斑変性症、中心性漿液性脈絡網膜症などに対する内科的治療を行っています。
加齢黄斑変性症は2000年以前は有効な治療法がなく失明に至った疾患でしたが、2004年に光線力学的療法が適応となり、さらには2008年以降に抗血管内皮増殖因子薬(抗VEGF薬)が登場し、現在は治療により視力の維持と改善が望める疾患です。当院ではルセンティス・アイリーア・ベオビュなどの抗VEGF薬硝子体内注射を積極的に行っています。加齢黄斑変性症のタイプによっては光線力学療法と抗VEGF薬治療を併用して行うこともあります。
当院では年間4000例以上の抗VEGF薬の硝子体注射を施行しており、全国でもトップクラスの施行数です。硝子体注射は点眼麻酔を行い、極めて細い針を用いて施行しますので、痛みはほとんどありません。当院では日帰りで行っており、翌日にはいつも通りの生活ができます。
加齢黄斑変性症や中心性漿液性脈絡網膜症などの黄斑疾患は、ゆがみや中心暗点など症状が似ていますが、病気により治療方法が異なってきます。治療をしなくても自然に改善する病気もあれば、早急に治療しなければすぐに視力低下してしまう病気もあります。そのため最初に診断をしっかりつけることが重要です。当院では蛍光眼底造影検査や光干渉断層計(OCT)、OCTアンギオグラフィー、眼底自発蛍光検査などを様々な機器を駆使して、しっかり診断することに重点をおいています。
治療成績の向上を目指し、よりよい治療方法と患者さん個々人に合わせたテーラーメード医療を提供できるよう、日々研究を行っており、国内外の学会や論文で積極的に報告しています。