当院助教の田中慎医師の論文が”RETINA”に掲載されました。以下田中先生のコメントです。

当施設では網膜中心動脈閉塞症患者様の治療に積極的に取り組んでいます。この病気は血栓や塞栓によって網膜中心動脈が閉塞し、急激視力低下が起こる病気です。この度、網膜中心動脈閉塞症でレーザースペックルフローグラフィーを用いた血流評価により、年齢が若いほど血流が改善しやすいことがわかりました。また初診時の視力と1か月時点の血流が、6か月時点での視力と相関することが分かりました。この結果を用いて患者様の治療の選択や先のお話ができるようになったと考えております。患者様の治療に役立てられるよう、引き続き研究を進めていく所存です。

“TIME-COURSE RETINAL CIRCULATION CHANGES IN EYES WITH CENTRAL RETINAL ARTERY OCCLUSION USING LASER SPECKLE FLOWGRAPHY”
Tanaka, Shin MD, PhD^*; Soga, Naoki MD^*; Hirono, Kazushi MD^*; Okawa, Kazuyoshi MD^*; Chin, Jacob Y. H. MD^*,†; Kitahata, Shohei MD, PhD^*; Inoue, Tatsuya MD, PhD^*; Maruyama-Inoue, Maiko MD, PhD^*; Kadonosono, Kazuaki MD, PhD^*
Retina 45(1):p 133-140, January 2025.