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北畑医師の論文が国際学術誌に掲載されました
当院助教の北畑将平医師の論文が”Investigative Ophthalmology & Visual Science ”に掲載されました。以下北畑先生のコメントです。
当施設では難治性黄斑円孔に対して、周辺網膜を病変部に移植する自家網膜移植(Autologous Retinal Transplantation: ART)に積極的に取り組んでいます。この度、ART術後において、網膜の重要な組織である網膜色素上皮細胞層(RPE)とBruch膜に注目し、術後合併症との関連を調べました。
術後にRPE-BM層の厚みが減少すること、とくに黄斑浮腫を合併する群では減少が顕著であることがわかりました。また移植片の再灌流と視細胞層の再構成とも関連していました。本研究はRPEと術後経過の関連を示唆するものであり、近年注目されている移植治療の発展にも寄与する可能性があると考えております。引き続き検討を進めていきたいと思います。
Shohei Kitahata; Tatsuya Inoue; Shin Tanaka; Jacob Y. H. Chin; Satoru Shinoda; Maiko Maruyama-Inoue; Kazuaki Kadonosono. “Temporal Changes in the Retinal Pigment Epithelium–Bruch’s Membrane Complex Thickness After Autologous Retinal Transplantation in Myopic Eyes” Investigative Ophthalmology & Visual Science October 2024, Vol.65, 25. doi:https://doi.org/10.1167/iovs.65.12.25