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北畑医師の論文が学術誌に掲載されました
当院助教の北畑将平医師の論文が”Regenerative Therapy”に掲載されました。以下北畑先生のコメントです。
網膜変性疾患に対する幹細胞由来の細胞移植治療が注目されています。
iPS細胞由来の網膜色素上皮(RPE)細胞の移植についても様々な研究が行われていますが、移植方法については改善の余地がありました。今回新たに開発された生分解性溶液ゼラチンを用いてiPS-RPE懸濁液の移植方法について研究しました。
それにより
・溶液ゼラチンによる炎症反応は惹起されず、RPEの主な機能は保持されること
・iPS-RPE細胞の生存率向上、低酸素応答の抑制がみられること
・ウサギ網膜下に移植した後もRPEは単層を形成した状態で残存すること
などを示すことができました。
これらの研究結果を臨床に繋ぐことができるよう継続して研究して参ります。
Shohei Kitahata et al. “Investigation of the effectiveness of gelatin hydrolysate in human iPS-RPE cell suspension transplantation” Regenerative Therapy
Volume 25, March 2024, Pages 238-249