後期研修医佐藤彰紀医師の論文が米眼科雑誌「PLOS ONE」に掲載されました。以下佐藤医師のコメントです。

本研究では、optos®︎で撮影した超広角眼底カラー画像から得た赤色波長画像を用いて網膜中心静脈閉塞症の虚血型・非虚血型の判定精度を検討いたしました。その結果、赤色波長画像は虚血型の検出に有用である可能性が示唆され、特にカラー画像で網膜出血が目立たない虚血型で精度が上がりました。蛍光眼底造影検査を行わずに非侵襲的にある程度の予測を立てられる可能性があり、今後の応用が期待されます。
ご指導いただいた井上達也先生、門之園一明教授をはじめ、ご協力いただいた多くの先生方に大変感謝申し上げます。これからも興味を持った分野で臨床研究を続けていければと思います。
佐藤彰紀

“Using ultra-widefield red channel images to improve the detection of ischemic central retinal vein occlusion”
Akinori Sato, Ryo Asaoka, Shin Tanaka, Koichi Nagura, Yui Tanaka, Rei Arasaki, Kazuyoshi Okawa, Shohei Kitahata, Kentaro Nakamura, Shouko Ikeda, Tatsuya Inoue, Yasuo Yanagi, Maiko Maruyama-Inoue, Kazuaki Kadonosono
Published: November 23, 2021
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0260383