レジデント体験記② experience02
小林 志乃ぶ(平成22年入局)
- 氏名
- 小林 志乃ぶ
- 入局年
- 平成22年
- 現在の所属先
- 藤沢市民病院 眼科
センター病院での生活を振り返って
私は入局2年目から4年間、センター病院でお世話になり、平成24年の4月から市中病院へ赴任になりました。
入局2年目でセンター病院にきたばかりの頃は、入院や外来患者さんの多さ、特に手術の症例数の多さに驚愕の毎日でした。仕事に慣れない時期からどんどん患者さんを割り振られ、雑用も含め仕事が増えていき、キャパオーバーの外来をこなしていく事がやっとの毎日でした。患者さんの治療方針に困ることも多々ありましたが、外来ブースが上級医とペアになっているため、その都度質問する事ができる環境にあったことは、診療を進めていく上でとても心強かったです。と同時に、外来での上級医の患者さんへの説明の仕方、診察の仕方なども直接目にして参考にする事ができ、そこから外来診療のこなし方などの術を学んでいったように思います。また、私の患者さんへの病状や治療方針の説明の仕方など注意点があった場合、その場で指摘してもらえた事も成長への近道だったように思えます。
実際、入局年数を重ねるごとに外来人数は多くなりますが、時間をうまく使いこなせるようになり、お昼の時間もしっかりとれるようになりました。帰宅時間も早くなり、5時ピタなんて事もありました。医局で後輩や先輩の先生にちょっかいをだし、お茶をしながら談笑するなんて時間も取れました。実際、緊急手術やカンファなどで遅くなる事もありますが、今振り返ると実に濃密で充実した4年間でした。
プライベートでも先輩、後輩関係なく飲みにいき、私はよく泥酔して迷惑をかけていましたが、医局を離れた後もいまだにかわいがってもらっています。
手術に興味ありますか??
センター病院といったら、やはり硝子体手術!門之園教授は硝子体の分野で第一線で活躍され、世界的にも有名です。そのため、教授の手術を見学にくる先生方は日本各地、そして海外からもいらっしゃいます。そんな教授の手術に入り、教科書には載っていない手術の細かいテクニックを目で見て学ぶことができるのはセンター病院ならではのメリットです!!自分はまだそこまでは。。。と思っているそこのあなた!「百聞は一見に如かず!」です。さらに、入局したてのフレッシュな時期に多種多様な症例が集まり、手術件数も多い施設で勉強する事は、今後の眼科医人生に大きく影響していきます。
私は、今年から少しずつですが硝子体手術を始めました。まだまだ駆け出しで経験は浅いですが、センター病院での手術の助手に入った症例数では自信があり、オペ中に先生方の手術器具の選択の仕方や使い方のちょっとしたテクニックなど、術中に思い出すことが多くセンター病院で学んだ4年間の経験が今の業務にとても活かされていると感じています。と同時にフレッシュな時期にセンターで勉強できた事を本当に感謝しています。
センター病院での思い出 ~こんな経験、他ではない!~
門之園教授は海外の学会でlive surgeryを依頼される事があります。私がいた4年間でもその機会があり、エジプトでのlive surgeryに同行させてもらいました。世界各国の硝子体術者のテクニックを生で見学でき、いい刺激になりました。教授のlive opeでもオベ室に入れ替わり立ち替わり人が押し寄せ、またlive会場からもインカムで質問がどんどん飛び交い、その回答をしながら手術が進んでいくという状況でした。これって今後経験する事はないだろうな、なんて思いながら機械出しをしていたのを今でも思い出します。そして、エジプトといえばピラミッド!もちろん観光も十二分に満喫しました!
眼科に興味がある方へ
眼科に興味がある方、そして入局先を迷っているそこのあなた!まずは見学にきてください!仕事上のサポートはもちろん、とにかく手術に興味のある方、他とは比較にならないほどの症例数が集まり、最新の医療機械に恵まれた施設で、一緒に仕事してみませんか?経験をつむにはとてもいい環境といえます。また病院が横浜の中心にあることも魅力の一つです!プライベートでも楽しく過ごせますよ!